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年々、全国各地に道の駅が増え続けている現在。
道の駅のあり方の見直しがどんどんと進化しているって知っていましたか?
その中でも道の駅に防災機能があるという点を、道の駅通の筆者の目線で紹介していきます。
目次
進化が止まらない!2025年の道の駅
年々増え続けている道の駅。お出かけが好きな人なら一度は道の駅を見かけたことがあるはずです。数年前までは、道の駅という知名度もものすごく低く、私自身もそれほど興味はありませんでした。
きっかけは家族とのドライブ。あれ?道の駅っていう看板があるけどどんなところなんだろう?と立ち寄ってみたんです。
中に入ってみると、たくさんの野菜や特産品がズラリ!
しかも美味しいソフトクリームやご飯もある♡
そんな出来事をきっかけに道の駅に興味を持ちはじめました。
話は少し逸れましたが、ほんの数年前には注目されてすらいなかった道の駅が今や話題沸騰の観光スポットになっている地域も。
進化が止まらない道の駅から目が離せませんよ!
1.「道の駅」を世界ブランドへ
〇多言語対応やキャッシュレスの導入
〇海外や観光関係団体との連携
客層が多様化する現在のニーズに合わせて日々どんどん進化しています。ここ数年で、多くの道の駅がキャッシュレス決済に対応し始めています。その効果もあってか、道の駅を訪れると若い世代の人たちの姿が増えてきているんですよ。
コロナ化で海外旅行者は減っていますが、トイレなどの説明書きなども英語や中国語で書いてある施設もたくさん増えています。
2.新「防災道の駅」が全国の安心拠点に
〇広域防災
「防災道の駅」の選定・支援を進めていく
〇地域防災
BCPの策定を促進していく
地震、大雨、土砂災害などの災害時の避難場所としての役割が担えるような施設を目指しています。
2020年には全国各地に「防災道の駅」が認定され、着々と計画が実行されています。
地域に密着しているが故に、計画の実現がとても早い印象ですね。
3.あらゆる世代が活躍する舞台となる地域センターに
〇子育て応援
〇地域活性化プロジェクト
〇大学等の連携企画の実施
子どもが遊べる場所だったり、地域の人によるコンサートだったり、高校や大学などとのコラボ企画だったり、道の駅に訪れると、この3つ目の項目はヒシヒシと感じることができます。
あらゆる世代の人が交流できることで見つかることってたくさんありますよね。失われつつある昔の技術だったり、最新の技術だったり、あらゆることの架け橋となってくれる存在なのかもしれませんね。
防災道の駅とは?
本題はここから。では「防災道の駅」とはいったいどういう意味なのか紹介していきます。
「防災道の駅」とは、名前から想像できる通り、防災機能を兼ね備えた道の駅のことを「防災道の駅」と呼びます。
「防災道の駅」は、国土交通省が「全国道の駅連絡会」などと連携し、防災機能を持つ既存の道の駅から、地域にとって広域的な防災拠点、災害時の復旧・復興拠点となり得る駅を選定したものです。
選定された道の駅は2022年現在で全国に39ヶ所。
選定基準についても、公式のHPにて公開されていました。
➀都道府県が策定する広域的な防災計画(地域防災計画もしくは受援計画)及び新広域道路交通計画(国交省と都道府県で策定中)に広域的な防災拠点として位置づけられていること
※ ハザードエリアに存する場合は、適切な対応が講じられていること
②災害時に求められる機能に応じて、以下に示す施設、体制が整っていること
1. 建物の耐震化、無停電化、通信や水の確保等により、災害時においても業務実施可能な施設となっていること
2. 災害時の支援活動に必要なスペースとして、2500m2以上の駐車場を備えていること
3. 道の駅の設置者である市町村と道路管理者の役割分担等が定まったBCP(業務継続計画)が策定されていること
③ ②が整っていない場合については、今後3年程度で必要な機能、施設、体制を整えるための具体的な計画があること
防災の機能を兼ね備えた道の駅はこの39ヶ所以外にもたくさんあるのですが、この条件をクリアしていた道の駅が現在は39ヶ所だったようですね。
これから先、もっともっと防災機能に富んだ道の駅が増えることでしょう。
中部ブロックの防災道の駅
私の住む東海地方に焦点を当ててみると・・・
都道府県 | 市町村 | 道の駅名 |
---|---|---|
岐阜県 | 大野町 | パレットピアおおの |
静岡県 | 富士宮市 | 朝霧高原 |
愛知県 | 豊橋市 | とよはし |
三重県 | 志摩市 | 伊勢志摩 |
この4つの道の駅のみが「防災道の駅」に認定されています。
岐阜県にある防災道の駅【パレットピア おおの】
岐阜県大野町にオープンした道の駅「パレットピアおおの」。ここも防災道の駅に選定されています。
どんな点が防災なのかというと・・・・
- 建物の裏の駐車場には、避難した住民3日分の飲料水を備えた貯水槽
- 生活用水が自由に使えるよう、芝生の近くに井戸
- バス停の隣には災害時のトイレ
- 広い駐車場は、災害の24時間後から、消防と警察の活動拠点に
- 芝生の広場は、自衛隊の活動スペースに
という機能を兼ね備えているんです。
岐阜県大野町は南海トラフの巨大地震や直下型地震で強い揺れが想定されている地域です。さらに、すぐ近くには東海地域をつなぐ環状道路が整備されていて、人や物を運ぶ大動脈という役割を果たしています。このためここは、住民だけでなく、帰宅困難者などの避難も想定されて作られているんです。
普段は何気なく買い物をしているだけなのに、こんな機能を兼ね備えて作られたなんて知らなかった!近くにあるととても安心できる施設なんだね。
防災についての意識を高めるきっかけに
道の駅は野菜がたくさん売っていたり、美味しいものを食べることができたり、ちょっとした観光地のような存在でした。
でも、こうした防災機能があることを知って、道の駅がもっともっと増えていったらいいな。と感じました。
道の駅の防災機能を使う日が来ない方がもちろんいいのですが、道の駅のさらなる発展に期待しましょう!!